自然が紡ぐアートのチェア

和歌山県紀州産の特別なアカネ材を使用した「AKANE」は、
一般に欠点材と見なされる虫食い跡を持つ木材から生まれます。

スギやヒノキの木目に自然が刻んだ独特の跡が、
各チェアに唯一無二の表情をもたらします。

希少性と独自性を兼ね備えたデザイン・チェアとして、
あなたの空間に特別なストーリーを加えることでしょう。

「AKANE」チェアは、自然の手による芸術作品として、
その場所だけの存在感を放ちます。

紀州の「アカネ材」

和歌山県、紀州にアカネ材と呼ばれる特別な木材があります。

「スギノアカネトラカミキリ」という虫の幼虫に食べられた木材はアカネ材と呼ばれ、強度や耐久性に問題はありませんが、欠点材として捨てられてしまうこともあります。

われわれはそのアカネ材の表情を美しいと感じ、2つの椅子をデザインしました。板として組み合わせたデザインと、特徴的な曲面削り出しのデザインです。

欠点として捉えられていたものを長所へと逆転する発想で、環境問題に対して一石を投じたいと考えました。

Design

隈 研吾

建築家
生年月日:1954年8月8日
出身地:神奈川県横浜市

日本を代表する建築家の一人であり、現在東京大学特別教授・名誉教授。1990年に「隈研吾建築都市設計事務所」を設立。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案し、国内外で高く評価されています。

KENGO KUMA

活動:50を超える国々でプロジェクトが進行中。その他、多くの書籍や論文の執筆にも携わっている。主な著書に『隈研吾 オノマトペ 建築 接地性』(エクスナレッジ)、『日本の建築』(岩波新書)、『全仕事』(大和書房)、『点・線・面』(岩波書店)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。

受賞歴:
-恩賜賞・日本芸術院賞
-TIME誌 影響力のある100人
-紫綬褒章2018
-日本建築学会賞
-毎日芸術賞
-芸術選奨文部科学大臣賞
-国際木の建築賞(フィンランド)
-国際石の建築賞(イタリア)

Products

自然が刻んだ唯一無二の家具

日本の林業の中心地のひとつである和歌山県、紀州のアカネ材というユニークな出自を持つ木材を用いて、家具のデザインをした。
環境問題に対して一石を投じると同時に、虫喰いに美をみることで紀州らしい大らかな美意識を発信したいと考えた。